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コラム

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ヒンズー教の奇祭 タイプーサム

2022/01/19
昨日1月18日はヒンズー教のお祭りのため祝日でした。タイプーサムと言われるこのお祭り、以下、マレーシア在住の日本の方の説明です。(https://kura-kura.net/holiday-thaipusam.html


『ヒンズー教の奇祭とも呼ばれるタイプーサムのお祭りは、タミル人の多いマレーシアでは、いくつかの州で休日となります。タイプーサムは、「タイ」と「プーサム」という2つの言葉が語源となっています。「タイ」はヒンズー暦の月の名前で、「プーサム」はタミル語の星の名前です。ヒンズー教のタミル人が多く住む国々で祝われますが、ヒンズー教発祥のインドでは、祭りの時の苦行が危険を伴うため、タイプーサムの祝いが禁止されています。それでも、マレーシアやシンガポールでは今でも祝われています。

タイプーサムって、どんなお祭り?
ヒンズー教の大きなお祭りの1つで、美や力を象徴する軍神ムルガン神 (またはスブラマニヤ神とも呼ぶ) に祝福を求め、感謝を捧げ、懺悔をするお祭りです。

ヒンズー教徒は、この3日間の祭りに向けて断食や禁欲を行い、ベジタリアン食を取ることによって体を清めます。祭りの当日には、サフラン色の衣装を見にまとい、ミルクポット (Paal Kudam) を頭に乗せたり、カバディと呼ばれる神輿を担いだりして寺院へ参拝します

・・・タイプーサムの前から修行を行ってきた人たちが体じゅうに針や鉄製のフックを刺し、カバディと呼ばれる神輿を担ぐ様子を目にできます。こうした厳しい修行を行った人たちは、炭火の上を歩いたりする場合もあります。』
(以上、kura-kura.netより)

ペナン島のヒンズー寺院の近くは三日間ほど通行止めでしたが、今年もコロナのため儀式は小規模に行われたようです。

マレーシアでは12月クリスマスシーズンのあと、今年は1月タイプーサム、2月チャイニーズニューイヤー、4月にはラマダン(イスラム教の断食)が始まり5月には盛大なハリラヤが行われます。それぞれの民族、宗教の祭典です。

マレーシアのローカルの生活からは「信仰心」が強く感じられます。日本にもお盆やお正月、七五三などあるけれど多分に儀式的。こちらでは、各自の生活がそれぞれの信仰に支えられています。ローカルの家庭に行くと、マリア様や仏様、観音様、ガネーシャなど、どの家庭にもそれぞれが信じる神様が整然と飾られています。イスラム教は偶像禁止のはずですが、ムスリムは毎週金曜日にモスクへ礼拝へ行くしアザーンは1日に5回鳴り響きます。

宗教心は、時には迷信や古い因習に支配されたり排他的になったり。宗教が全てを解決することはないけれど、祈る場所や祈りを捧げる対象があることは「心の拠り所」に繋がり、「穏やかさ」や「心の平安」をもたらすのかな・・と感じます。

宗教は人と人とを繋げる社会やコミュニティの役割も果たすし、家族観や人生観、死生観とも関わっているんでしょうね。

私の両親はうっすらと宗教の中で育ったけれど、私自身は、今の多くの日本人同様に特別の信仰心ないまま今に至ります。暮らしの中に宗教を持つ海外の人たち(先進国のヨーロッパでも、家庭の中に十字架が飾られ聖書が積まれていたりするしね)と、今の日本の人たちの大きな違いは、この辺りにもあるのかなとも思います。

写真は、タイプーサムの日の街歩き、メロンパンが食べられるカフェやその近くのケーキ屋さん

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