ネバーランド
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コラム

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久しぶりにゲート内ウォーキング

2020/05/06
引っ越し荷物も片付いて、新しい部屋も落ち着き、涼しい午前中にウォーキング。

経済活動再開は延期になったとはいえ、通りを走る車の数は増えました。多少活気付いても、外を歩くヒトはいなので、ゲート内を5周ほど。今日で軟禁生活50日目、ふー。

コンドミニアムは敷地内に三つの建物があって、そこそこの人数の家族が住んでいるはずなのに、この50日、皆さん、本当に静かにstay at home。歩いていても、ほとんど住人に会うことはなく、時々、車が出入りをする程度。室内から、大声や叫び声が聞こえることもなく、ロックアウトの期間中、落ち着いた日常が続きました。

部屋の窓の下には、ローカルのマレー人たちが住む一角があります。決して立派とはいえない、粗末な建て付けの家々に住む家族たちも、同じように静かに暮らしているような。今はラマダン(断食)の真っ最中、ここからは、大きなアザーン(お祈りの時間を知らせる語りかけ)が毎日5回、響いて来る。イスラム教では、家族が家族全員の面倒をみる責任があり、もし家族が出来ない場合は、村や共同体の責任になるとか。貧しい人への施しや寄付は日常的に行われている。

西欧の個人主義とは全く違う家族主義、中華系の華僑たちもインド系の人たちも、同様にアジアの家族主義、同族主義が生活の基盤になっている。貧富の差が大きくて、因習や古い道徳観念が残る暮らしが、正しいかどうか分からないけれど、経済至上主義とは違う、豊かではなくても家族や同族や村の絆を第一に思う生活は、世界の至る所に残っている。
 
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